和歌山県田辺市の世界遺産・熊野本宮大社で1日、迎春準備として、神門の大しめ縄(長さ約4・5メートル)がかけ替えられ、縄の上に来年の干支の「卯」の大絵馬が飾られた。九鬼家隆宮司(66)は「力強く重厚感のある大しめ縄だ。来年こそ新型コロナウイルスが収まり、前進の年になればと願っている」と話した。
大しめ縄は三重県紀宝町の農業榎本政子さん(89)が毎年奉納しており、今年で39回目という。家族や友人らと1カ月ほどかけて編んだ。
かけ替え作業を見守った榎本さんは「ここは外国からも大勢の人が訪れる。争いのない平和な世界になるように願いを込めて編んだ」と笑顔を見せた。
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