来年3月16日に延伸開業する北陸新幹線金沢―敦賀(福井県敦賀市)の間で26日、営業用車両「W7系」を使った走行試験が始まった。走行に関わる設備やシステムに支障がないかどうかを確かめるのが目的。
試験は、北陸新幹線の工事を担う鉄道建設・運輸施設整備支援機構とJR西日本が実施。26日は未明に白山総合車両所(石川県白山市)を出発し、午前8時ごろに敦賀車両基地に到着した。
W7系では、駅停車時の車両とホームとの間隔を測定するほか、自動列車制御装置(ATC)が正常に作動するかどうかを確認する。走行時の速度を段階的に引き上げ、11月下旬には営業時の最高速度260キロに達する予定。
同区間では、新幹線検測車「イーストアイ」を使用した点検を23日から始めた。鉄道・運輸機構などは、W7系やイーストアイによる走行試験を12月9日まで40日程度行うとしている。
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