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日中の「民間外交重要」と説得 胡耀邦氏、山崎豊子さんと会見で

2019年02月18日 17:31
1984年11月、北京で作家の山崎豊子さん(左)と会見する中国共産党の胡耀邦総書記(新華社=共同)
1984年11月、北京で作家の山崎豊子さん(左)と会見する中国共産党の胡耀邦総書記(新華社=共同)
 【北京共同】中国共産党の故胡耀邦総書記と作家、故山崎豊子さんが1984年11月に会見した際、胡氏が、外国の民間人との会見設定に戸惑う外交当局など関係部門に対し、日中間の「民間外交」の必要性を強く訴えて説得していたことが18日、分かった。今年4月に胡氏の死去から30年となるのを前に三男、胡徳華氏が内幕を語った。

 当時、胡耀邦氏率いる改革派は閉鎖的な中国の政治や社会の変革を試みており、こうした時代背景の中で日本人作家との異例の交流が実現した。改革の流れに乗る形で山崎さんは中国内で無制限の取材を認められたが、その後、改革は頓挫し、中国は再び「情報閉鎖国家」(山崎さん)に戻った。2人の会見録は中国近現代史上の重要な記録と位置付けられている。

 胡氏は日本寄りの姿勢などが批判され失脚した経緯があり、山崎さんとの交流が中国で公式に語られることは極めて少ない。胡氏が、中国の発展には日中関係改善が不可欠との思いを持ち、山崎さんの影響力に期待していたことがうかがえる。

 山崎さんは中国残留孤児がテーマの「大地の子」の執筆取材で84年に訪中。中国政府系シンクタンク、社会科学院を通じて胡氏との会見を申し入れた。徳華氏によると、山崎さんの滞在を知った胡氏は「必ず会う」と応じる考えを示した。外交当局者が「なぜ会うのか」と困惑して問うと「中国は国家外交以外に、民間外交をやらなければならない。山崎さんのような友人を民間大使とすれば良い」と強調した。
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