LGBT法3案、9日に採決 衆院委、与党案を可決見通し

6/7 11:20
 LGBTなど性的少数者への理解増進法案を巡り、衆院理事懇談会に臨む理事ら=7日午前、国会

 衆院内閣委員会は7日の理事懇談会で、LGBTなど性的少数者への理解増進法案を巡り、与野党が提出した計3案を9日に審議入りさせ、同日中に採決する日程を決めた。「性自認」の表現の扱いが最大の論点で、「性同一性」に変更した与党案が可決される見通しだ。自民、公明両党は、21日に会期末が迫る今国会中の成立を目指す。

 公明党の山口那津男代表は7日の党会合で「成立できなければ当事者が一番苦しむ。大局観を持ち、与野党が成立に向け努力してほしい」と訴えた。

 自民、公明両党は5月18日に与党案を提出。自民保守系の反対を抑えるため、2021年に与野党実務者が合意した法案の「差別は許されない」との表現を「不当な差別はあってはならない」と修正した。さらに「性自認」は主観的だとして表現を「性同一性」に置き換えた。

 立憲民主党は共産、社民両党と共に21年の実務者合意案をそのまま提出。日本維新の会と国民民主党の共同提出案は、与野党で「性同一性」「性自認」と割れている表現を、英訳の「ジェンダーアイデンティティ」とした。

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