長崎平和宣言要旨 

8/9 11:18
 平和宣言を読み上げる長崎市の田上富久市長=9日午前、長崎市の平和公園

 田上富久市長の長崎平和宣言要旨は次の通り。

 1956年、長崎で開かれた原水爆禁止世界大会で被爆者渡辺千恵子さんは「二度と私をつくらないでください」と言いました。核保有国のリーダーの皆さん。この魂の叫びが聴こえますか。

 米中ロ英仏の核保有5カ国首脳は1月「核戦争に勝者はいない」との共同声明を出しましたが、翌月にロシアがウクライナに侵攻し核兵器で威嚇。誤った判断や機械の誤作動などで核兵器が使われるリスクに人類は常に直面している現実を突き付けたのです。「存在する限りは使われる」。核兵器をなくすことが地球と人類の未来を守る唯一の現実的な道だと認識しなければなりません。

 6月の核兵器禁止条約第1回締約国会議は、核なき世界への意志を示すウィーン宣言と行動計画を採択し、核禁止条約と核拡散防止条約(NPT)の相互補完関係を再確認。今、NPT再検討会議が開かれています。NPT体制への信頼が揺らぐ中、約束を再確認し核軍縮の具体的プロセスを示すことを求めます。

 政府は「核共有」などではなく核に頼らない方向へ進む議論を先導してください。核禁止条約の署名、批准を求めます。

 被爆者の平均年齢は84歳を超えました。被爆者援護充実と被爆体験者救済を急ぐよう求めます。

 長崎は広島、沖縄、放射能の被害を受けた福島、世界と連帯し「長崎を最後の被爆地に」の思いの下、核兵器廃絶の実現に力を尽くすことを宣言します。

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