九州新幹線長崎ルートで未着工の佐賀県区間(新鳥栖―武雄温泉)に関し、鉄道建設・運輸施設整備支援機構は1日、佐賀空港を通る南回り経路の再検証結果を与党検討委員会に示した。トンネル掘削による施工は技術的に可能だが、地盤沈下の恐れがあり「現実的な選択肢とはなり得ない」と結論付けた。
機構は、軟弱な地盤にトンネルを掘削することで、地盤沈下のほか、地表への泥水噴出や地下水遮断の可能性も指摘。橋梁建設や、海底に掘り込んだ溝に構造物を埋め込みトンネルを作る工法も検討したが、いずれも「漁業への影響などから適用困難だ」と強調した。
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