観音寺の前住職が判決評価 「やっと一歩進んだ」

2/1 18:45
 判決を受け取材に応じる、観音寺前住職の田中節孝さん=1日午後、長崎県対馬市

 韓国の高裁が長崎県対馬市の観音寺に盗難仏像の所有権があると認めた1日、観音寺前住職の田中節孝さん(76)が市内で取材に応じ「韓国の司法が初めて正当性を認めてくれ、やっと一歩進むことができた」と判決内容を評価した。

 田中さんは、訴訟で争点となった所有の正当性について「仏像は大切にお守りして、将来も伝えていこうと安置してきた」と説明。訴訟は今後も続く見通しだが、一刻も早い返還を求め、「日韓両政府は、速やかに奪われた仏像を取り返してほしい」と訴えた。

 対馬市の比田勝尚喜市長は「正当な判決が下され大変うれしく思う。一日も早く仏像が戻ることを心から待ち望む」とのコメントを出した。

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