ちょっとそこまで

ものづくりに触れる~山形

(2011/05/31掲載)

県産業科学館のワークショップ

多くの参加者でにぎわう会場。今泉さん(右)が丁寧にこまの作り方を教えてくれた=山形市・県産業科学館
多くの参加者でにぎわう会場。今泉さん(右)が丁寧にこまの作り方を教えてくれた=山形市・県産業科学館
 子どもの頃、「工作」が大好きだった。失敗は多々あれど、完成させた時の充実感はたまらなかった。今は「作り手」を取材し、製品に対する“熱い思い”に触れる機会が多い。聞いているだけでも楽しいが、無性に「つくる喜び」にも触れたくなる。山形市の県産業科学館で「ものづくり」のワークショップに参加してみた。

 本年度から本格的に展開する子ども向けのワークショップは館内のチャレンジコーナーが会場。メニューは“入門編”といったところで、指先の不器用な記者にとってはありがたい。訪れた日は針金を用いたこま作りと牛乳パックを素材にしたはがき作りが行われていた。

 “先生”は同館のボランティア・たんけん科学ランド相談員の今泉栄治さん(58)=山形市木の実町。「さあ、作ってみましょうか」と、早速手渡されたのは針金とペットボトルのキャップ、ラジオペンチ。これだけでこまを作るという。「本当に簡単。ちゃんと回りますよ」と言われても正直、イメージがわかなかった。

 針金を10センチ程度に切り、キャップの縁に沿って巻く。取り外して円状の形を整えると、「これで完成です」と今泉さん。「えっ、これでですか?」と記者。所要時間5分ほどで出来上がったこまは2次元的なものだった。「これで回るの?」という疑問も何のその。取っ手部分を持って指で回すと、思った以上にクルクル回転。予想以上に立派なこまだ。「おぉ、すげー」。思わず歓声を上げた。

 続いてはがきづくり。水に浸してフニャフニャの牛乳パックをちぎってミキサーの中へ。水や洗濯のりを入れて稼働させると中身はどろどろの液状になった。「ヨーグルトみたーい」とはしゃぐ子どもたち。これを容器に流し込み、水を切ってドライヤーで乾かすだけ。花びらや折り紙を水切りの際に散らせば鮮やかにアレンジできそうだ。

完成品に思わずにやり

はがき製作中。表情は真剣だ
はがき製作中。表情は真剣だ
 参加した子どもたちも出来上がりににっこり。こま作りにチャレンジした山形南小3年の有馬菜都乃さん(8)は「針金1本でこんなに回るこまになるなんてすごい。楽しかった」。山大付小4年の岩田開拓君(9)ははがきづくりを体験し「リサイクルの勉強にもなった。家でもやってみよう」。生き生きとした表情が印象的だ。

 後日、再び産業科学館を訪れ、ワークショップとは別の企画で、プラ板を使ったキーホルダーづくりにも参加してみた。熱に溶ける性質を利用した完成品は上々の仕上がりだ。思わずにやり。「やっぱり、ものづくりは楽しい」。忘れかけていた「快感」にはまってしまいそうだ。

(報道部・須藤 仁)

【メモ】県産業科学館は霞城セントラルの2~4階に入居。2階部分は昨年7月にリニューアルし、ワークショップを行うチャレンジコーナーも設けた。ワークショップは毎週木、金曜日と第2、4土曜日に開催。時間は午前10時半~正午、午後1時~午後2時半。6月は昆虫グライダーや針金こまなどを作る。申し込み不要で参加無料。問い合わせは023(647)0771。
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