ちょっとそこまで

歌で街頭犯罪抑止へ~山形

(2011/07/05掲載)

山形警察署の企画に参加

 「記事を書くからには、参加しないとな…」。山形警察署が街頭犯罪抑止のため、イメージソング「君に逢いたい」を作成するという話を聞き、取材をした。警察署独自としては珍しい取り組みで、コーラスなど歌い手は公募するとのこと。面白そうだと思い記事にしたが、まさか自分にお誘いがあるとは思っていなかった。いつもは事件などの際に取材している眼光鋭い同署幹部のお誘いに、「ええ、もちろん」と返事をした。男に二言はない。これまでこのコーナーでは格闘系が多かったが、今回は文化系に挑戦しようと、自分も応募。参加させてもらうことにした。

ヘッドホンを付けてレコーディング。心を込めて歌い上げた
ヘッドホンを付けてレコーディング。心を込めて歌い上げた
 イメージソングの作成は同署生活安全課の街頭犯罪対策係長、武田純警部補(32)が発案。中学時代からの親友で、倖田來未さんなど有名歌手の曲を手掛ける山形市の作曲家・大谷靖夫さん(32)が作詞、作曲を担当した。大谷さんはこれまで倖田來未さんのほか、EveryLittleThingなどのヒット曲を手掛け、最近はAKB48にも楽曲を提供している。「君に逢いたい」はメジャーシーンで活躍する大谷さんが作る本格的な歌。完成すれば防犯広報活動で使われるほか、CD化される。歌声が認められれば、歌手としてメジャーデビューするきっかけがつかめるかも?と、淡い期待を胸にレコーディング会場に向かった。

 会場は、音楽科があり設備が整っている山形北高。コーラス隊の証しである入場パスを胸に下げ、会場入りした。ホールには既に公募で集まった160人を超す人たち。6グループに分けられ、自分はF組。同じ組には振り込め詐欺防止のテレビコマーシャルなどに出演した上山市の「Oyazi(おやじ)合唱団」の方々も。経験豊富な“おやじ”たちに囲まれ、少し心強くなった。

 ホールで全体練習が始まった。楽譜はもらっていたが、歌うのは初めて。最初は恥ずかしさもあり、なかなか声が出せなかった。男声パートはコーラスの最後に3音上げるアレンジが加わった。なかなか難しい。全体練習後はグループごと最終調整をしてからスタジオへ。F組は最後で、待たされる間、徐々に緊張感が高まった。

ハーモニーに感動

コーラス部分以外は選考された女性によるリードボーカルが務める
コーラス部分以外は選考された女性によるリードボーカルが務める
 いよいよスタジオ入り。ヘッドホンを付け、マイクの前に立つ。気分はウィー・アー・ザ・ワールドのマイケル・ジャクソンだ。練習は1回だけで、すぐに本番。みんな真剣な表情だ。大谷さんの「楽しく歌いましょう」とのひと言で少し表情が和らぐ。心を込め、「ラララ 手をつなごう 僕らの街-」と歌い上げる。アレンジが加わった部分もしっかりクリアし、一発OK。“ウィー・アー・ザ山形”のレコーディングは終わった。

 録音後はホールで参加者と一緒に、収録したコーラスを試聴。想像以上にきれいなハーモニーに感動した。これからさまざまなアレンジなどが加えられ、完成するのは今月中旬以降。街頭犯罪防止に微力ながら協力できたのではないかと思うとともに、CDデビューが待ち遠しい。

(報道部・秋葉宏介)

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