ちょっとそこまで

枝豆「庄内味娘」を収穫~鶴岡

(2011/07/26掲載)

早朝に収穫し、袋詰めした自慢の枝豆を、すぐに産直施設「しゃきっと」の店頭に並べる阿部さん=鶴岡市
早朝に収穫し、袋詰めした自慢の枝豆を、すぐに産直施設「しゃきっと」の店頭に並べる阿部さん=鶴岡市
 枝豆の“王様”といえば鶴岡産の「だだちゃ豆」。夏、暑さがこたえる時期になると、あの独特の香りと甘く濃厚な味、そしてキンキンに冷えた麦の酒を体が勝手に欲しくなる。でもまだ7月中旬(取材時)。だだちゃ豆の本番はまだ先だが、あまりの暑さに頭の中に浮かんだ「枝豆&ビール」の絵に耐えきれず、だだちゃ豆の前においしい枝豆を栽培している鶴岡市の生産者にお願いし、枝豆収穫体験に挑んだ。

プロの仕事を見学

 今回はテーマに「自分で収穫した枝豆をつまみに、ビールでのどを潤す」を掲げ、だだちゃ豆の前に「庄内味娘」という品種の枝豆を栽培している阿部和生さん(64)=同市高田=を訪ねた。

 阿部さん方は奥さんの千恵さん(61)と家族で枝豆を生産し、鶴岡産直組合の農産物直売所「百万石の里 しゃきっと」(同市覚岸寺)などで出荷、販売。7月下旬からは、だだちゃ豆の「早生甘露」からメーンの「白山」、さらに「尾浦」まで約140アールの畑で生産するという。

 午前6時、山形大農学部でだだちゃ豆の研究に没頭したという後輩記者Oを伴い、阿部さん方を訪問。「だだちゃ豆の本番はまだだけど、本当にいいの」と聞かれたが、「だだちゃ豆の醍醐味(だいごみ)を伝えるためにも、今、鶴岡の枝豆のうまさを紹介したい」という、こちら側の勝手な理由付けに納得してもらい、ハウス栽培の枝豆を収穫させてもらった。

 だだちゃ豆本番になれば、収量も大幅に増え、機械を使って収穫するが、今回は収量の少ない庄内味娘ということもあり、すべて手作業で収穫から袋詰めまで経験した。

 ハウス内には、高さ40センチ程度に伸びた枝豆がずらりと並んでいる。「8月のシーズン本番になったら、収穫は午前4時から始まるんだよ。朝採りの豆を売るには、そのぐらいじゃないと間に合わない」という千恵さんから手ほどきを受け、根っこごと土から、さやのいっぱい付いた枝豆を引き抜いていく。

夏の美味、至福の時

夏空の下で、枝豆にキンキンに冷えたビール。最高です
夏空の下で、枝豆にキンキンに冷えたビール。最高です
 収穫した枝豆を作業小屋に運び、枝からふっくらと豆の入ったさやを一つずつ丁寧に取り、専用の袋に決められた量を詰め込む。話をしながらも、手は休まない。そして阿部さん夫妻の詰め込むスピードが半端なく速い。しかも、計量器で量ると、ほぼピッタリ。「何年もやってると手が覚えるからね」と笑いながらも、手が止まることはなかった。プロの仕事をしっかりと見せてもらい、帰りに自分で収穫して袋詰めした枝豆をいただいた。

 そして食す。阿部さんに教わったゆで方で、朝採りの枝豆をゆでた。冷蔵庫から冷えたビールを取りだし、枝豆を口に入れた。思った以上に甘い。うまい。そしてビールをのどに流し込む。「うぉー、最高」。至福の時を過ごしながら、もうそこまで来ている“王様”だだちゃ豆の旬を思い描いていた。

(鶴岡支社・武田嘉文)

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