ちょっとそこまで
ご当地ヒーロー(にやられる悪役)になってみた・エピソード2~南陽
(2011/10/05掲載)
【これまでのあらすじ】 東洋のアルカディア・南陽市の征服をたくらむ宇宙魔神ウダデゴドン率いるズグダ連合軍(ずぐだれ=だらしないなどを意味する置賜地方の方言)だが、毎度のようにご当地ヒーロー南陽宣隊アルカディオンに阻止されていた。幹部候補タワイネン(記者)は7月の双松公園決戦で敗北した責任を問われ、ズグダ連合軍の母星・メンドク星に送り返された。だが今回、新たな刺客が登場。どうなる南陽市! どうなるアルカディオン!!
新キャラ・ガッテモネンで再登板![]() 「お前には負けねぞ」。ライバル心を燃やすアルカグリーンと、記者扮(ふん)するガッテモネン(前列左)=南陽市 音響担当の市職員加藤由和さん(30)=同市赤湯=によると、新悪役は「宇宙魔神ガッテモネン(がってもね=置賜地方の方言でくだらないなどの意味)」。タワイネンの双子の弟だが兄以上の実力者という。マントを着け、衣装も赤から青に変更。「ガンダムで考えるとシャア専用ザクからグフに乗り換えるイメージ?」と尋ねる記者に「まあそんな認識でいいんじゃない」と由和さん。ワクワクしてきた。 今回は「全国青年まちづくりフォーラムin南陽」での公演。ショー当日の9月19日は朝からあいにくの雨だったが、屋外特設ステージで強行した。リハーサルは直前の1回のみ。いつも以上にぶっつけ本番である。沖縄のご当地ヒーロー「美ら結(ちゅらゆい)シンカ ムムヌチハンター」とアルカディオンのコラボショーが終わり、いよいよ出番。約150人の家族連れらが今か今かと待ちわびている。ステージ裏で円陣を組み気合を入れるメンバー。さあスタートだ。 出演に慣れたとはいえ、動きにキレがないのは相変わらずな記者。汗だくになり必死に殺陣を披露する中で最大の見せ場が訪れた。むちを使った必殺技「ガッテモネン・ヒートロッド」だ。武器が子ども用縄跳びに見えるのは気にしない。倒れ込んだアルカレッド、ブルー、ピンクに言い放ったせりふ「タワイネンとは違うのだよ、タワイネンとは!」。ガンダム好きとしては大満足である。 悪役2人がとどめを刺そうとした時、「そのくらいにしておいた方が身のためだぜ」と若干“チャラい”感じの男性の声が響き渡った。さっそうと登場した新ヒーローこそ農業を愛する緑の宣士・アルカグリーンだ。「超かっこいい!!」。この日1番の声援が会場を包む。グリーンにヒートロッドを止められ、ハイキック(本当に側頭部にヒットした)で返り討ちに遭う記者。最後は4宣士にバズーカをお見舞いされ、ウダデゴドンともども退散した。
楽しんで地域活性化![]() 必殺技の「ガッテモネン・ヒートロッド」だったが、アルカグリーンにつかまれて撃退された 「次は11月の菊まつり決戦だ!」。テンション上がりっぱなしで、「また出演させてね」と自ら申し出た記者。こんなに楽しい地域活性化の取り組み、ちょっとやそっとではやめられない。
(鶴岡支社・鈴木潤)
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