ちょっとそこまで

いろいろな芋を石焼きに~山形

(2011/10/12掲載)

 食欲の秋。山形市内の河原では芋煮会を楽しむ人たちの姿をよく目にする。生まれ育った上山ではあまり見かけなかった、記者にとって新鮮な光景だ。初めて担当する本欄で挑戦しようとも考えたが、ただ「芋煮会をやりました」では物足りない。そこで、いろいろな芋を石焼きにして味わう「芋会」を企画した。

サツマイモ、ジャガイモ、里芋、長芋を用意

サツマイモ、ジャガイモ、里芋、長芋が石を敷いたフライパン上にひしめく=山形市・釈迦堂河畔公園
サツマイモ、ジャガイモ、里芋、長芋が石を敷いたフライパン上にひしめく=山形市・釈迦堂河畔公園
 まずは芋の調達。石焼きの定番サツマイモに加え、ジャガイモ、里芋、長芋の4種類を準備することにした。「旬の食材だし、県産の新鮮なものを」と、サツマイモを出荷している山形市内の農家池野幸江さん(58)の畑にお邪魔した。

 緑の葉とつるで覆われた池野さんの畑。土を掘り起こし、つるを引っ張り上げる。土を払うと鮮やかな紫色が顔を出した。「どうぞ味見してけらっしゃい」と今シーズン初採りの「紅あずま」と「パープルスイートロード」計7本を頂く。他の芋は産地直売所で購入し、準備は整った。

 雲一つない秋晴れの平日、事件取材で疲労困憊(こんぱい)の先輩記者らを馬見ケ崎川沿いの河畔公園に招待した。集合場所が二転三転したこともあり、ワイシャツ姿の集団は既にご立腹だ。緊張しつつ準備を始める。手早く火を起こしたら、まず石集め。「えっ、石も準備してないのかよ」とS先輩の突っ込みが飛ぶ。日ごろ、しごいてもらっている先輩記者を顎で使い、丸くて小さい石を河川敷で拾い集める。石はよく洗い、フライパンに敷き詰める。燃え盛る炎の上にフライパンを置くこと約15分。とても手では触れない熱さになれば、いよいよ石焼きスタートだ。

 サツマイモ、ジャガイモ、里芋、長芋。旬の芋たちを石の上へ敷き詰め、ふたをして待つ。ワイシャツ姿の腹ぺこ男たちが平日の昼から河原をうろつく。散歩中の女性の視線が刺さる。1時間がとても長く感じた。

「うーまい!」絶品の域

ほくほくに焼き上がったサツマイモ
ほくほくに焼き上がったサツマイモ
 甘い香りが漂い始め、芋に竹串が通り始めたら、いよいよ試食だ。サツマイモは手で割れる軟らかさ。皮をむき、食らう。「うーまい!」。「ほくほく」とはまさにこのこと。野外で食べる開放感からか、自分で焼いた高揚感からか、普段食べる芋よりも3倍は美味。じゃがバターは絶品の域だ。意外においしかったのが里芋。中身はとろとろで、手で簡単に皮がむけた。長芋はどんなに焼き直しても潤いあるシャキシャキ食感。いつもの味だ。

 一通り腹ごしらえを終え、それぞれが炭のにおいをまといつつ、散会した。自然の中で味わう大地の恵み。普段はインドア派だが「アウトドアもいいな」と実感。旬の食材の効果だろう。不健康な記者の腸内も少しすっきりしたようだ。

(報道部・上妻大晃)

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