ちょっとそこまで

経ケ蔵山トレッキングとアウトドア料理~酒田

(2011/11/23掲載)

 10月、初登山の同僚らと月山に登ったが、濃霧と強風で引き返した。「登山の楽しさが分からなかった」「達成感を味わいたい」とつぶやく先輩たち…。再挑戦すべく「晴れの特異日」という11月3日、この時期でも楽しめる酒田市平田地域の経ケ蔵(きょうがくら)山(474メートル)を目指すことに。せっかくなので、山頂で旬の食材を使って料理も作ることにした。

崖から突き出たのぞき岩。足がすくみそう
崖から突き出たのぞき岩。足がすくみそう
 経ケ蔵山は低いながらも険しく、かつては修験者が駆けたという信仰の山。今回は円能寺集落側から登り(約1時間半)、十二滝側に下る(約1時間)コースを設定した。

大量の食料と調理器具持参

 メンバーは同僚ら6人。天候は青空広がる小春日和。日帰り低山トレッキングとは思えない大量の食料と調理器具を背負い込む。ザックがはち切れそうな人も。午前10時、出発した。

 山中に踏み出すと、すぐに強烈な獣臭が鼻を突く。怖いので、ムードメーカーの同僚女性をひそかにクマよけの鈴代わりにして進む。30分後、くねった道の数メートル先に視線をやるとこちらをじっと見詰める獣がいた。「クマか!」「きゃー」。全員があたふたしたが、カモシカだった。

 カメラに収め、「かわいかったね」と再び歩き始める。酒田の景色を一望し、赤や黄に色づいた木々に目を奪われ、クリを見つけては大はしゃぎ。それもつかの間だった。息は切れ、腰が重い。2年前に登った朝日連峰の鳥原山(白滝口コース)を思い出した。

 1週間前の下見では割とひょいひょい登れたのに。ザックにパンパンに詰まった鍋や新米のせいだろうか。でも、一緒に登った登山のベテランが「鳥海山の御浜小屋までよりきついかも」と言うので、やはりそれなりの山なのだ。

 山頂付近の座禅岩、通称・のぞき岩に着く。崖から突き出た岩で、上に立つとちょっと怖いが眺めは最高。頂上はもうすぐだ。

やっぱり楽しい山遊び

展望台で山ごはん。みんなで食べると最高においしい
展望台で山ごはん。みんなで食べると最高においしい
 昼前、山頂に到着。あずまや風の展望台からは、鳥海山がくっきり見える。「次は鳥海山だね」と約束し、バーナーで料理を始める。メニューはキノコ鍋、炊きたてご飯、平田地域特産の赤ネギ焼き、チキンのハーブ塩焼き。前日に支社で練習したかいあって、飯ごうで炊いたご飯は完璧な水加減とおこげ。鉄板で焼いたチキンはジューシーな脂が滴り、黄金色。鍋からはいい香りと湯気が立ち上る。

 「いただきま~す」と声をそろえ、食事にありつく。愛犬と一緒に登ってきた男性にもおすそ分け。「山でご飯っていいよね」。みんなで話しながら、たいらげた。たまにやってくるスズメバチが怖かったが、居心地が良く、お湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、昼寝をしたりするうちに2時間半もたっていた。

 午後2時すぎ、下山開始。食料を食べ尽くし、荷物が軽くなると思いきや、今度は満腹で体が重い。ぬれた落ち葉に疲れ切った足を取られる姿を互いに笑い合う。やっぱり山遊びは楽しい。先輩たちも今度はそう思ってくれたはず。

(酒田支社・高橋麻衣)

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