ちょっとそこまで

かまくら生活に挑戦~村山

(2012/01/25掲載)

豪雪の葉山のふもとへ

 大学4年間を関東で過ごし、5年ぶりの山形の冬は寒い。「氷点下なんて信じられない」とすっかりひ弱になった。休日は家に引きこもり外出を控えてばかりだ。寒さと雪を克服し、大自然と一体になろうと、かまくら生活にチャレンジした。

 仕事を全て先輩に丸投げし、友人Kを誘い向かったのは村山市富並。祖母の家で幼い頃、雪で遊んだことを思い出し、選んだ。葉山ふもとの豪雪地帯で、周辺はそば街道だ。「リバーハウスはやぶさ」でつけ肉そばを食べ、英気を養う。女将さんが「雪多いから気を付けてね」と意味ありげな言葉で見送ってくれた。

同期A(左)の働きで一気に広い空間になった
同期A(左)の働きで一気に広い空間になった
 目的地に着き、車から降り立った瞬間、革靴の中に雪が入る。「冷たいっ」。スーツ姿で来たことを後悔。雪はしんしんと降り続き、人の背丈よりも積もっている。雪の量に心が折れそうになったが「やるしかない」と気合を入れるK。手作業で重い雪を積み上げる。筋肉痛になるのは必至と確信しながらも、スコップに力が入る。

 1階の屋根ほどの高さになったところで、入り口を掘り始める。蔵王育ちの同期記者Aが急きょ駆け付けてくれた。すごい勢いで雪をかき出す“人間除雪機”だ。3人でひたすら掘り、約4時間後には大人3人が余裕を持って入るスペースができた。中に立つことだってできる。

 作業をすると氷点下というのに汗が湧いてくる。雪でアイスクリームを作りブレークタイム。調理方法は(1)ビニール袋に雪と塩を入れ温度を下げる(2)空のペットボトルに材料を入れる(3)冷えた袋にペットボトルを放り込み約10分間振る。すると簡単に雪のスイーツが完成。天然の涼しさが火照った体を中から冷ましてくれる。味も濃厚で美味だ。

照明も付け、快適な環境

かまくらの外観。中はオレンジ色の照明があり、ぬくもりが感じられる=村山市富並
かまくらの外観。中はオレンジ色の照明があり、ぬくもりが感じられる=村山市富並
 夕暮れの時間になり、照明の作製に取り掛かる。内壁に直径15センチほどの穴を開け、ろうそくを置けば、オレンジ色の光が暖かい雰囲気を醸し出してくれる。雪玉で作った間接照明もなかなかだ。非常に快適な環境で、住めるのではないかと思ってしまう。

 晩飯のメニューは村山市西部が発祥といわれるひっぱりうどん。ゆで上がったうどんの湯気が内部に立ち込める。納豆と大根おろしのたれが疲れきった男たちの体を癒やしてくれる。半ば無理やり参加させられた2人も満足した様子だ。

 宿泊にも挑む。雪の上にシートを敷き、寝袋を二重にして床に入るが、背中が恐ろしいほど冷たく、すぐに撤退。単純な企画ながら雪の良さを味わえたまでは良かったが、会社に帰ると悪寒が襲ってきた。言うまでもなく風邪をひいた。

(報道部・鈴木大和)

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