2009年山形県内10大ニュース
山形新聞が選んだ2009年の県内10大ニュースは、吉村美栄子氏が初当選し、東北初の女性知事が誕生した知事選がトップとなった。政権交代を最大の焦点にした衆院選での民主党の躍進、モンテディオ山形のJ1残留が、これに続いた。「山形現象」を呼び起こした映画「おくりびと」の米アカデミー賞外国語映画賞獲得なども話題を呼んだ。農業分野では、県産米新品種「つや姫」が先行販売された一方、山菜の産地偽装が発覚した。
1知事選で吉村美栄子氏が初当選、東北初の女性知事誕生![]() 現職を破り、初当選した吉村美栄子知事(中央)。東北初の女性知事が誕生した瞬間だった=1月25日、山形市 吉村氏は知名度不足の克服が課題だったが、「チェンジ」を旗印に斎藤県政からの転換を訴え支持を広げた。両氏とも政党の推薦を受けなかったが、吉村氏は連合山形を介し民主、社民両党の運動がかみ合った。斎藤氏は自民の一部議員が離反、敗退した。 2衆院選で民主党が躍進、県内でも東北比例含め自民党上回る3議席獲得![]() 県内3小選挙区に過去最多の12人が出馬した衆院選。政権交代が最大の焦点となった=8月29日、山形市 民主は県1、2区を制したほか、比例単独候補が当選。選挙協力する社民新人も比例で復活した。自民は県3区で意地を見せたが、比例復活と合わせ2議席にとどまった。 3モンテディオ山形健闘、J1残留決める![]() クラブ史上初のJ1で残留を決めたサッカーのモンテディオ山形。反則ポイントの少ない「フェアプレー賞」も獲得した=10月17日、天童市・NDソフトスタジアム山形 断トツの最下位を予想する開幕前の下馬評を覆しただけでなく、反則ポイントの少ないチームに贈られる「フェアプレー賞」を獲得した。 4「おくりびと」米アカデミー賞受賞。「天地人」ブームも。「山形現象」話題に庄内地方を舞台にした映画「おくりびと」が、日本初となる米アカデミー賞外国語映画賞を受賞。米沢の城下町の礎を築いた直江兼続が主人公の大河ドラマ「天地人」が放映されるなど、山形から全国に話題を発信した。山形交響楽団はユニークなプログラムと精度の高い演奏で注目を集め、鶴岡市の奥田政行シェフは、県のアンテナショップ(東京)のレストランをプロデュース。山形の豊かな風土、味覚、人材をアピールした。 5事業仕分けで県関連事業予算削減のピンチ。要望活動奏功し一部は「継続」新年度予算の概算要求から無駄を洗い出すため行政刷新会議が事業仕分けを行った。前段では概算要求の再提出も行われ、本県関係でも高速道路など多くの直轄道路の要求額が削減された。これに対し、行政や議会などが積極的な要望活動を展開。結果的に山形大と県が提案した有機エレクトロニクス国際研究拠点形成事業など廃止と判定されながらも継続となった。一方で、高速道などまだ先行きが不透明な事業も多い。 6新型インフルエンザ県内でも猛威。年末には死者![]() 新型インフルエンザの猛威は県内も直撃。集団感染が相次ぎ、最上地方で初の死者が出た=10月20日、山形市 12月4日には新型インフルエンザに感染した最上地方の60代女性が命を落とし、県内感染者で初の死者となった。 7県内初の裁判員裁判開かれる![]() 県内初の裁判員裁判で、裁判員らが判決を下した。県民感覚を反映し、判決理由に「家族の愛情」の表現が織り込まれた=12月3日、山形市 伊東顕裁判長は、裁判員の言葉を引用するように「家族の愛情の中で生活することで、再び犯罪に走らないと期待できる」と説明した。 8「いなほ」脱線転覆事故、JR社員3人を書類送検![]() 38人が死傷したJR羽越本線特急いなほ脱線転覆事故。捜査は4年間に及び、県警はJR社員3人を書類送検した=12月21日、山形市・県警本部 事故は05年12月25日午後7時14分ごろに発生。庄内町榎木で上り特急いなほ14号が脱線、転覆し、5人が死亡、33人が重軽傷を負った。事故捜査は山形地検に引き継がれ、起訴の可否判断に焦点が移った。 9山菜加工品の産地偽装発覚、イメージダウン![]() 山菜加工食品の産地偽装問題。ロシア産ワラビを偽装した業者を県警が立件した=4月21日、新庄市 山形地裁は1人に実刑判決を、残る3人に執行猶予付きの有罪判決を、それぞれ言い渡した。行政と加工業者は連絡協議会をつくり、信頼回復に向けた取り組みを進めている。 10期待の県産水稲新品種は「つや姫」。秋に先行販売![]() 本県期待の水稲新品種の名前が「つや姫」に決定。本格デビューを前に先行販売が行われた=10月8日、山形市 山形市内で開かれた先行販売イベントでは、購入希望者の長蛇の列ができるなど盛況。出荷した約380トンは年内にほぼ完売し、人気を集めた。 次点鶴岡市七五三掛地区で大規模地滑り確認鶴岡市七五三掛(しめかけ)地区で2月下旬、大規模な地滑り災害が確認された。亀裂の拡大は1時間あたり2ミリを超え、市は4月、全8世帯のうち6世帯に対して自主避難を要請。範囲は長さ700メートル、幅400メートルに及び、5月には1日で最大15センチ動いた。国と県が6月、地滑りを誘発した地下水を抜く対策工事に乗り出し、7月には地面の動きは沈静化。その後、雪解け水の地下浸透を防ぐため、住宅の解体作業も行われた。 |
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