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地元果実、多彩なワイン 東根・阿部さん


7種類のワインを醸造した阿部利徳さん。ラインアップの拡充を目指している=東根市

 山形新聞社が進める購入型クラウドファンディング(CF)「山形サポート」の第7号プロジェクトとして、資金募集が始まった「フルーツワインの商品開発」。事業に取り組む東根フルーツワイン代表の阿部利徳さん(69)=東根市神町北1丁目=は、県産果実を用いた多彩な果実酒の商品化を通じ、地域ブランドの確立と農業の活性化を目指している。

 阿部さんは2013年3月まで山形大農学部の教授(植物遺伝・育種学)を務めた。だだちゃ豆のほか、酒米や日本酒の研究に取り組み、定年退職後に「成果を地元に還元したい」との思いから故郷・東根市でワイナリーを立ち上げた。

 同市大江新田に醸造施設を整備。果実酒製造免許を取得し、昨年10月に醸造を始めた。地元産果実を用いたチェリーワインは紅さやか、佐藤錦、ナポレオンの品種ごとに商品化。現在のラインアップは7種類で、ブドウ「マスカットベリーA」やラ・フランス、リンゴ「ふじ」を原料にしたワインも手掛けた。

 新たに醸造を計画するのはモモやプラムなど。地域ニーズを受けて商品化を目指している。モモはジューシーでフルーティーな味わいを追求し、プラムは独特の香りを残しながら豊潤な味わいに仕上げる考えだ。生産者の要望を形にすることで「地域農業に活力が生まれるはず」と阿部さん。「高品質化とともに、商品の幅を広げながら地域の特産化につなげていきたい」と意気込んでいる。

 「おいしさや健康へのメリットなどを広く知ってほしい」との思いもあり、自社ワインの成分を分析し、データ化している。

 CFの目標額は128万円。支援に対しては自社ワインに加え、ワイングラスやおつまみ、ワイン造り体験など、金額に応じた返礼品を用意している。17日現在で6万円が寄せられており、期限は5月26日。

 CFは、インターネットを通して県民の資金調達を応援する事業。問い合わせは山形新聞編集局デジタル推進部023(622)5265。

[2017年4月18日掲載]