運営主体 山形新聞 荘内銀行 サポート 山形銀行 きらやか銀行 山形県 Readyfor Wonderfly

山形サポート

クラウドファンディングを検討したい。

メインメニュー

新着情報

第13号「子どものパラグライダー用車いす製作」、かなえたい空飛ぶ夢


試作品を見ながら、子どものパラグライダー専用車いす開発への課題について意見を交わす加藤健一さん(左)=南陽市・南陽スカイパーク

 山形新聞社が進める購入型クラウドファンディング(CF)「山形サポート」第13号プロジェクトは、「子どものパラグライダー専用車いす製作」で資金募集中だ。車いす生活を送り、2015年10月に南陽市の南陽スカイパークでパラグライダータンデム飛行に成功した加藤健一さん(36)=同市椚塚=は「小さいうちから空を飛ぶ夢をかなえてあげたい」と意気込む。

 21歳の時、難病の筋ジストロフィーになった加藤さんは、14年に地域のバリアフリー化に取り組む市民グループ「Gratitude(グラッティテュード)」を設立。昨年4月には一般社団法人「山形バリアフリー観光ツアーセンター」を開設し、代表理事として車いす生活者のパラグライダー飛行を支えている。

 小学校での講演では、夢を追う大切さを訴えてきた。「加藤さんみたいに空を飛びたい」「宇宙飛行士になる夢が大きくなった」などと書かれた児童の手紙は「自分の宝物」と語り、「障害児も空を飛べる環境をつくろう」との思いを強くした。現在、車いすによるパラグライダー飛行には浮力との兼ね合いから40~68キロの体重制限があり、軽量の子どもは飛ぶことができない。そこで今回、重りを載せた専用の車いす製作を計画。今月初めまでに大人用タイプ5台を試作し、浮揚バランスや車体の軽量化など、子ども用開発への課題を探っている。

 CFの目標金額は200万円。28日現在、47万1千円が寄せられている。支援者に対し、完成披露パーティー招待券、製作した車いすへの広告掲載などの返礼品を用意しており、加藤さんは「可能性あふれる子どもたちが、バリアフリーの大空で挑戦する機会をぜひ与えてほしい」と呼び掛けている。募集期限は8月25日。問い合わせは山形新聞デジタル推進部023(622)5265。

[2017年6月29日掲載]