8大事業

日本の「ロチェスター」を目指して
健康医療都市構想、本県での可能性探る
ロチェスター市に拠点を置く総合病院「メイヨークリニック」=米ミネソタ州
ロチェスター市に拠点を置く総合病院「メイヨークリニック」=米ミネソタ州

 アメリカ中西部ミネソタ州にある世界屈指の医療先進都市・ロチェスター市。同市に拠点を置く総合病院「メイヨークリニック」には、最先端治療を求め、国内外から多くの患者が訪れている。一方、山形市は、山形大が2019年に開設予定の重粒子線がん治療施設を核とした健康医療先進都市構想を掲げ、その実現を目指している。山形が成功例とするロチェスターの取り組みを取材し、構想実現のヒントや発展可能性を探る。

 ロチェスターは州郊外に位置する人口約10万人という小都市ながら、メイヨークリニックで提供される最先端で快適な医療を求め、15年には、世界140カ国から130万人以上の患者が訪れた。ロチェスターには、このメイヨークリニックを中心に医療関連企業の進出や滞在型医療による経済効果が生まれており、州や市が戦略的な都市発展計画を描く。

 山形市でも、山形大医学部でスタートする重粒子線がん治療を機に、医療産業の集積や医療ツーリズムによる経済振興などが期待されている。その先進例となるロチェスターを訪れるツアーも企画。メイヨークリニックの最先端医療環境などにも触れながら、本県での実現に向けた課題や方策を考える。

最上川さくら回廊
東松島で3年目植樹
県民の願いを込めて1996年から続けているサクラの植樹活動。ことしも宮城県東松島市を含め、計6会場で植樹を行う=昨年11月、山形市・蔵王みはらしの丘公園
県民の願いを込めて1996年から続けているサクラの植樹活動。ことしも宮城県東松島市を含め、計6会場で植樹を行う=昨年11月、山形市・蔵王みはらしの丘公園

 「最上川さくら回廊」は、母なる川・最上川沿いに世界一の桜並木をつくろう―を合言葉にしたプロジェクト。植樹は県民が参加して行われ、それぞれの願いが花開くよう、毎年春には植栽地が桜色に染まっている。東日本大震災で被害を受けた宮城県東松島市では「震災復興祈念絆のさくら」として被災者を勇気づけており、ことしも3年目の植樹を行う。さらに、県内5会場での実施を予定している。

 山形新聞、山形放送が1996年に提唱してスタートした事業。これまでの植栽地は県内全35市町村と東松島市、海外版として台湾・台北市の中山公園内にある国父記念館など160カ所、植えたサクラは累計で4939本に上る。

 事業は国土交通省、県、県みどり推進機構、各市町村の協力を得て推進している。ことしは既に市町村を対象に意向調査に入っており、10月下旬から11月上旬にかけて行う植栽式に向けて準備作業を進めていく。

 植樹の希望者を県民から募る。選ばれた人たちには、家族や学校、地域のグループなどそれぞれの名前を刻んだ記念プレートを苗木に取り付け、末永く見守ってもらう。東松島市では災害公営住宅への転居が進み、サクラの植樹が新しい地域コミュニティーの形成にもつながっている。ことしも地元の住民と本県からの参加者が参加し、交流を深めて被災地支援の輪を広げ、復興を後押しする。

さわやかグラウンドゴルフ大会
競技通し健康増進、交流
県内6会場の予選会で上位成績だった選手が県一を懸けプレーした「さわやかグラウンドゴルフ県大会」=昨年6月、中山町・ひまわりグラウンド・ゴルフ場
県内6会場の予選会で上位成績だった選手が県一を懸けプレーした「さわやかグラウンドゴルフ県大会」=昨年6月、中山町・ひまわりグラウンド・ゴルフ場

 健康増進と出場者同士の交流などを目的とした「さわやかグラウンドゴルフ大会」をことしも開催する。

 グラウンドゴルフ愛好者が年々増えている中、山形新聞、山形放送、山形新聞親交会が2015年から主催している県内最大規模の大会。日頃の実力を試す絶好の機会でもあり、昨年の大会には約2000人が出場し、親睦を深めながら爽やかな汗を流した。

 3回目となることしは、庄内、最上、村山、山形、置賜の5地区、6会場で5月から予選会を開催。勝ち抜いた上位約380人が6月の県大会に出場し、県一の栄冠を目指して熱戦を展開する。

 各地区の予選会から大会の様子や成績を、紙面などで詳しく紹介していく。

日本の現代アートがここにある! 高橋コレクション・マインドフルネス2017
1980~2000年代、多様な展開・概観
高橋コレクションから厳選した作品群が現代アートの多彩な魅力、楽しみ方を紹介している(高知県立美術館で開催中の展示会)
高橋コレクションから厳選した作品群が現代アートの多彩な魅力、楽しみ方を紹介している(高知県立美術館で開催中の展示会)

 「日本の現代アートがここにある! 高橋コレクション・マインドフルネス2017」を7月22日~8月27日、山形市の山形美術館で開催する。1980年代から2000年代を代表する作家たちの秀作約80点を通し、日本現代アートの多様な展開を概観するとともに、さまざまな楽しみ方を紹介していく。

 コレクションを所蔵するのは鶴岡市生まれの精神科医高橋龍太郎氏(70)=東京都在住=で、これまで収集した作品は2500点を超える。厳選した展示作品には草間彌生、辰野登恵子、小林正人、奈良美智、村上隆、会田誠、山口晃、小谷元彦、名和晃平らをはじめ本県や東北芸術工科大関係からも宮島達男、岡村桂三郎、中山ダイスケ、近藤亜樹、高松和樹、梅津庸一を網羅している。

 展示会のタイトルとなっている「マインドフルネス」には、「気づき」「現実をありのままに受け入れる」といった意味があり、東日本大震災をはじめとして数々の災害を経験してきた人々にこそ、現代アートの示す時代性を感じ、元気になってほしいとの思いを込めている。平面、立体を取り交ぜた作品群からほとばしるエネルギーを、文字通り体感できる企画展としていく。

生誕90年 没後20年記念 藤沢周平の世界
寄稿やロケ地紹介
藤沢周平さん
藤沢周平さん

 下級武士や庶民の哀歓を描いた作品が、時代を超えて愛されている作家藤沢周平さんは、1927(昭和2)年12月、東田川郡黄金村(鶴岡市高坂)に生まれた。山形師範学校を卒業後、湯田川中の教壇に立ったが、結核にかかり長い闘病生活を余儀なくされた。教職を諦め、東京の業界新聞社に勤めながら小説を執筆。73年に「暗殺の年輪」で直木賞を受賞し、数多くの長編・短編小説、エッセーを世に送り出した。

 2017年は没後20年、さらに生誕90年の節目。「生誕90年 没後20年記念 藤沢周平の世界」として、山形新聞は藤沢さんと交流があった方々や識者らの寄稿を掲載するほか、藤沢作品を原作にした映画のロケ地を紹介する。

 また「海坂藩もの」など庄内を舞台にした作品をえりすぐり、アナウンサーや劇団員らが朗読するラジオ番組を山形新聞提供、山形放送制作で4月にスタートさせる。番組は毎週1回、1年間の予定。記念シンポジウムも開催する。

最上川200キロを歩く
母なる川で多彩な体験、児童の郷土愛育む
最上川の雄大な流れに沿って元気に歩く子どもたち=昨年5月、酒田市
最上川の雄大な流れに沿って元気に歩く子どもたち=昨年5月、酒田市

 「最上川200キロを歩く」はことし15年目を迎える。本県の歴史や文化を育んできた母なる川・最上川を舞台に、未来を担う子どもたちが川沿いを元気いっぱいに探検する。郷土愛や環境保全の大切さを、心と体で感じてもらう。

 これまで約3400人の児童が参加し、本県の宝である最上川の魅力に触れてきた。昨年は酒田市の河口から米沢市の源流域までを、県内11の小学校がリレー。国土交通省の職員から堤防の役割などを学び、水質検査を通じて河川愛護や自然、生態系保護の大切さを実感した。

 ことしは5~7月の毎週土曜日、計11週にわたって実施する。米沢市の源流域から酒田市の河口までを目指す行程で行う。毎週迎えるゲストティーチャーから、舟運など最上川と地域との深い関わりを学ぶ。参加する小学生が自分の名前を記した「ビッグフラッグ」をつなぎ、最上川をフィールドにした探検がことしも繰り広げられる。

元気やまがた ダンスフェスタ
華やか群舞、真夏の夜をヒートアップ
12団体が躍動感あふれるパフォーマンスで観客を魅了した「元気やまがた ダンスフェスタ」=昨年8月、山形市・やまぎんホール
12団体が躍動感あふれるパフォーマンスで観客を魅了した「元気やまがた ダンスフェスタ」=昨年8月、山形市・やまぎんホール

 「踊りで山形を元気に」を合言葉に、山形花笠まつり(8月5~7日)盛り上げる事前イベントとして、ことしも8月4日に山形市のやまぎんホールで「元気やまがた ダンスフェスタ」を開催する。県内各地から選抜されたダンスチームが出場し、日頃の練習の成果を発揮した熱気あふれるステージを繰り広げる。

 これまで出場してきたのは、中高生に大人気のヒップホップ、大人から子供まで幅広い年代の愛好者を持つフラダンスやフラメンコ、そして夏祭りを彩る花笠踊りやよさこいソーランなど多種多彩。また、子供たちが一輪車に乗ってスピンやターンをしながらステージを舞う「一輪車ダンス」といったユニークなダンスチームも出場した。

 若さがほとばしるエネルギッシュなダンスから、大人のムード漂うダンスまでが一度に堪能できるのもこの「ダンスフェスタ」の魅力の一つだ。それぞれのチームの、計算された緻密な構成と高い技術、華やかな衣装、音楽などで真夏の山形の夜を盛り上げる。

 2017年は10回目の節目。これまで以上に多彩なジャンルのダンスを選抜し、華やかでパワーあふれたステージを展開する。

子育て応援団すこやか2017
触れ合いの機会提供、各種相談も
参加・体験型のさまざまなイベントが繰り広げられた昨年の「子育て応援団すこやか2016」=山形市・山形国際交流プラザ
参加・体験型のさまざまなイベントが繰り広げられた昨年の「子育て応援団すこやか2016」=山形市・山形国際交流プラザ

 少子化が進む中、社会全体で子育てをサポートしようと毎年開催されている参加・体験型の子育て応援イベント。ことしで11回目を迎える「子育て応援団すこやか2017」は、6月下旬に山形市の山形国際交流プラザで開かれる。

 会場では小児科医・歯科医・薬剤師・保健師らによる健康相談や先輩ママたちによる育児相談を実施。さらに山形県や山形市など行政側の子育てに対する取り組み態勢や企業の子育て支援商品などお役立ち情報も発信していく。

 また、会場には子供たちが非日常的な空間で伸び伸びと遊べるように手造り遊具の広場や本格的なトランポリンのコーナーも設置するほか、赤ちゃんのはいはいレースやお仕事体験・工作教室なども設け、親子の触れ合いを深めてもらう。

 このイベントを通じ、子育てに対する不安解消の糸口を見つけてもらい、ぜひ交流の輪を広げてほしい。

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