8大事業

ナスカの伝言-解明に挑む山形大
歴史ロマン、研究を追う

 南米ペルーの世界遺産「ナスカ地上絵」を研究している山形大は2012年10月、拠点となる研究所を現地に開設した。地上絵が描かれた目的を解明するとともに、保護にも取り組む。

 04年に同大人文学部教授らで結成されたプロジェクトチームは毎年現地調査を続けており、今年は8月に現地入りする。同大は06年、人工衛星の画像解析で約100個の地上絵を発見。10年には人間の頭部など2つの地上絵を確認した。研究をリードしてきた坂井正人教授は「遺物の分析で当時の生活様式が分かれば、謎を解明する手がかりになる。気候変動も調べ、文明が滅びた理由も突き止めたい」と話す。研究はどのような終着を迎えるのか、壮大な歴史ロマンへの挑戦を追う。

近代日本の絵画名品展―ウッドワン美術館収蔵品から
明治以降の画家の秀作紹介
毛糸肩掛せる麗子肖像
明治以降に活躍した日本人画家の日本画、洋画の名品約100点を紹介する。岸田劉生の「毛糸肩掛せる麗子肖像」は愛娘を描いた一連の作品群でも評価が高く、作家自らも自信作としていた

 「珠玉の日本近代絵画展-ウッドワン美術館所蔵名品選」を7月25日~8月25日、山形美術館で開催する。

 総合木質建材メーカー・ウッドワンの所蔵する美術品を展示公開する施設として1996年、広島県廿日市市に開館した。今回の展示会では、多彩なジャンル約千点の作品群から、明治以降に活躍した日本人画家の洋画、日本画の名作約100点を紹介する。

 洋画では浅井忠、黒田清輝、藤島武二、小出楢重、安井曾太郎、梅原龍三郎ら41人、日本画では横山大観、川合玉堂、上村松園、鏑木清方、安田靫彦、加山又造ら35人。近代画壇を代表する作家たちの秀作がそろい、日本美術の流れを概観できる構成となる。

 中でも岸田劉生の「毛糸肩掛せる麗子肖像」(1920年作)は愛娘を描いた一連の作品群でも評価が高く、岸田自らが自信作としていた。山形美術館収蔵の麗子像と並べて違いを鑑賞してもらう計画。藤田嗣治の「大地」は幅10メートル近い大作で、画家の新境地を切り開いた作品として知られ、所蔵館以外での公開はごく限られるだけに、鑑賞のまたとない好機だ。

 ほかにも特別出品としてゴッホの「農婦」を展示する。作者不詳の作品が一転、ゴッホの真筆と分かり、一時大きな話題となった。調査の結果、修復を経て顔形が変わっていたことが判明。来歴や科学的に“本来の姿”を追求する経過を併せ、美術研究の一端を紹介する。

小中学生夢ツアー 新・夏休みコロラド生活
大自然舞台に交流、体験
夏休みコロラド生活
アメリカの大自然を舞台に多彩なプログラムを予定している「夏休みコロラド生活」(コロラド州政府観光局)

 小中学生が山形県と姉妹県州のアメリカ・コロラド州に滞在し、ロッキー山脈などの大自然を舞台に、さまざまな活動を通じて国際感覚を培う「夏休みコロラド生活」を9年ぶりに実施する。

 同事業は本県とコロラド州の姉妹県州盟約締結(1986年)から4年後の1990年にスタート。以降2004年まで毎年、計15回にわたって開催し、延べ約590人が記憶に残る異国での夏休みを体験した。

 「復刻・夏休みコロラド生活」と銘打った今年の取り組みは小学4年生から中学3年生までを対象に行う。ロッキー山脈の山中にあり、冬はスキーリゾートとして知られるブリッケンリッジを拠点に、9日間の日程で雄大な自然を生かした野外活動、現地の子どもたちとの交流事業、英会話体験などを満喫する。

元気やまがたダンスフェスタ2013
熱気あふれる踊り、競演
元気やまがたダンスフェスタ
多彩なジャンルの団体が競演する「元気やまがたダンスフェスタ」=昨年8月、山形市

 「ダンスで山形を元気にしたい!」と2008年にスタートした「元気やまがたダンスフェスタ」。県内各地で積極的に活動している踊りの団体による熱気あふれるダンスの競演は、山形の夏を彩り、花笠まつりへの期待感を一層かきたてる一大イベントとして定着している。

 多彩なジャンルのダンスが登場するのがフェスタの魅力の一つ。昨年は大学生たちによる華麗な社交ダンスや一輪車を使った子供たちのダンスも登場。満員の観客を大いに沸かせてくれた。

 6回目となる今年の大会もさらにバラエティーに富んだジャンルから出演団体を選抜する。踊り手も観客も、会場が一体になるような華やかで楽しいステージを展開し、「元気」を発信する。

 フェスタは山形花笠まつりの前日、8月4日、山形市の県民会館大ホールで開催する。

ディズニー・ライブIN酒田
愛される名場面が出現

 世界中で愛されているディズニーのミュージカル・ショーが酒田にやってくる。

 ディズニー・ライブは、氷上の「ディズニー・オン・アイス」を手掛けている米国フェルド・エンターテイメント社のミュージカル。今回の開催地は、東京、神奈川、名古屋など全国24都市で、県内では、8月20日、酒田市民会館「希望ホール」で開催される。

 上演される「ミッキーのひらけ!魔法の本」は、評判の高かった初回(2009年)「ミッキーと魔法の物語」のリメーク版だが県内では初めて。ミッキーたちが、魔法の本を見つけて開くと「白雪姫・シンデレラ・美女と野獣」の名場面が現れるというストーリー。長く愛される名作を通して「夢はいつかかなう」ということをプリンセスたちが教えてくれる。

最上川200キロを歩く
大河の恵み、感じる探検
復興市
笑顔で川岸を進む「最上川200キロを歩く」の参加児童たち=昨年7月、米沢市

 本県の歴史や文化を育み、県民の暮らしに密接に結び付いている最上川。「最上川200キロを歩く 小学校探検リレー」は、次代を担う子どもたちが最上川流域を歩き、自然の恵みや母なる川が果たしてきた大きな役割、環境保全の大切さを学ぶ事業で、今年で11年目を迎える。

 これまで約2500人の子どもたちが歩いた。米沢市の源流域から酒田市の河口までを学びのフィールドとして、川沿いをたどりながら豊かな自然に触れた。治水、利水の仕組みを学習。魚や鳥、水生生物などを観察し、水質を調べて環境問題に関心を寄せた。

 昨年は5~7月の11週にわたり、河口から源流部へとさかのぼる行程で実施。小学校計12校の208人が自分の名前を書き込んだビッグフラッグをつなぎ、ゴールを目指した。

 毎週、ゲストティーチャーを迎えて、最上川にまつわる話を聞いて学習。2011年に完成した長井ダムを見学したり、最上川舟運が育んだ郷土の歴史に思いをはせた。

 未来を担う子どもたちが大河の恵みを心と体で実感する探険リレーはことしも続く。

子育て応援団 すこやか2013
触れ合い深め、交流拡大
子育て応援団 すこやか2013
親子の触れ合いを深めるイベントもある「子育て応援団すこやか2013」

 進行し続ける社会の少子化。こうした中、社会全体で子育てを支援することが求められている。

 今回で7回目を迎える「子育て応援団すこやか2013」は、山形市の国際交流プラザで6月下旬に開催する。会場では小児科医、歯科医、薬剤士らによる無料の健康相談や先輩ママたちによる育児相談を実施。さらに、県や山形市など行政側の子育てに対する取り組み体制や企業の子育て支援商品など、お役立ち情報も発信していく。

 また、会場には子供たちが非日常的な空間でのびのびと遊べるように、手作り遊具の広場や本格的なトランポリンのコーナーも設置するほか、赤ちゃんのはいはいレースや親子の料理教室・工作教室なども設け、親子の触れ合いも深めてもらう。

 このイベントを通じ、子育てに対する不安解消の糸口を見つけてもらい、ぜひ交流の輪を広げてほしい。

最上川さくら回廊
植えた桜、地域と末永く
最上川さくら回廊
きれいな桜が咲くことを願い、家族や友人グループらが植樹した=昨年10月、河北町

 「最上川さくら回廊」は今年、18年目を迎える。母なる川・最上川沿いに世界一の桜並木をつくろう-を合言葉にしたプロジェクトは、桜の植樹を通して河川愛護と古里を慈しむ心を育むのが狙いだ。

 山形新聞、山形放送が1996年に提唱してスタートし、17年間で県内全35市町村の135カ所、4461本の桜を植栽した。海外版として昨年5月には台湾・台北市の国父紀念館に隣接する中山公園にソメイヨシノ12本を植えており、累計では136カ所、4473本に上る。

 事業は国土交通省、県、県みどり推進機構、各市町村の協力を得て推進している。今年は既に市町村を対象に意向調査に入っており、10月下旬から11月上旬にかけて行う植栽式に向けて準備作業を進めていく。

 植樹の希望者を県民から募る。選ばれた人たちには、家族や学校、地域のグループなどそれぞれの名前を刻んだ記念プレートを苗木に取り付け、末永く見守ってもらう。

 各地では、植栽をきっかけにして花見や除草など自主的な活動が着実に広がっており、地域コミュニティーの絆が一層強まっている。

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山形新聞からお知らせ

  1. 【参院選の標語を募る】
     第23回参院選は7月4日公示、同21日投開票で行われることが固まりました。県選挙区に立候補を予定している陣営は選挙戦に既に走りだしています。山形新聞、山形放送は、投票総参加と明るく正しい選挙を呼び掛ける標語を募集します。
     ▽応募資格=県内在住者
     ▽作品=はがき1枚に1作品を記載。1人何枚でも可。住所、氏名、年齢、職業(学校名)、電話番号を明記
     ▽締め切り=6月24日(月)必着
     ▽発表=6月28日(金)の山形新聞紙上、山形放送のニュース
     ▽表彰=特選1点(賞金5万円と副賞)、入選若干(賞金2万円と副賞)
     ▽表彰式=7月1日(月)午後3時、山形メディアタワー
     ▽送り先=〒990―8550 山形市旅篭町2の5の12 山形メディアタワー 山形新聞、山形放送選挙標語係
  2. 【県縦断駅伝の写真提供します】
     山形新聞社は、第58回県縦断駅伝競走大会で、本社カメラマンと記者が撮影したレース写真をホームページ(HP)「やまがたニュースオンライン」に掲載し、有料で提供します。写真サイズは、キャビネ判から四つ切りまで4種類で価格は表の通り。山新ヨモーニャくらぶ会員は20%引きです。アドレスhttp://yamagata-np.jp/p-shop/
  3. 【やまがたの野鳥を聞く】
     インターネットと紙面が連動し、野鳥の鳴き声を文字と音で紹介する企画「やまがたの野鳥を聞く」。本紙の記事を読んで、ホームページにアクセスすると、県内に生息する鳥たちのさまざまな鳴き声を耳にすることができます。ログインはこちら。また、携帯・スマートフォンの有料ページにも同様のコンテンツがあります。携帯・スマートフォンサイトへのアクセス方法は、こちら
  4. 【山新おしどり金婚さん顕彰】
     山形新聞、山形放送はことしも「山新おしどり金婚さん」の顕彰事業を行います。結婚して50年になるご夫婦の人生を祝福し、お二人の名前を刻んだ盾(レリーフ)を贈ります。4月1日から申し込みを受け付けます。
    【対象】1963(昭和38)年に結婚されたご夫婦としますが、結婚50年を経過し、これまで顕彰を受けていないご夫婦も申し込みできます。
    【申し込み方法】証明書などは不要です。所定の用紙に必要事項を記入し、山形新聞の本社、支社、販売店、もしくは居住する市町村の老人クラブに提出してください。申込用紙も用意してあります。
    【受付期間】4月1日(月)から5月31日(金)まで。
    【顕彰】8月中旬の山形新聞紙面で紹介し、盾を市町村の敬老会や福祉のつどいなどの席上で贈呈するか、もしくは、販売店からのお届けとします。
    【盾】元国画会会員、元山形大名誉教授で彫刻家だった故染谷英五氏が制作したレリーフです。
    【問い合わせ】山形新聞社・おしどり金婚さん顕彰事務局023(622)5271。
    【個人情報の取り扱い】申し込みいただいたお客さまの個人情報は山形新聞社、該当エ
    リアの販売店および取扱業者で適正に管理し、盾の制作やお届け、山形新聞の業務案内に利用させていただきます。
  5. 【「私の主張」投稿】
     山形新聞は、「意見のページ」で募集している「私の主張」「若者の声・少年少女の声」について、ホームページ「やまがたニュースオンライン」から投稿できます。バナーをクリックし必要事項を記入し、ご意見をお寄せください。
  6. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  7. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  8. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  9. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
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