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山形県民共済生活協同組合代表理事理事長
鈴木和美氏
鈴木和美氏
【インタビュー】
 -業界の現状を踏まえ、どのような人材を求めているのか。

 「昨今、保険事業と共済事業の垣根がなくなってきている。補償するということは同じだが、非営利事業の共済は保険とは明らかに異なる。経済的な負担を小さくして、万が一に備えることができるという共済事業の原点は、消費者にまだ浸透していないのが現状だ。私たちが取り扱っている目に見えない商品を知ってもらい、加入してもらうということを考えれば、信用・信頼をどう勝ち得るかが鍵を握る。それには心身共に健康で明朗な人材を求めるしかない。常識ある品性を持ち、万人に受け入れてもらえるような人間性はどうしても必要だ」

 -そのためにどのような能力、努力が必要なのか。

 「職員には『全ての物事にはイン(入り口)とアウト(出口)がある。これを大事にしてほしい』と、よく話をする。大きなインとアウトは人生そのものだが、仕事においてもインとアウト、始めと終わりがある。それを意識して仕事をすれば、ミスを防ぐこともできる。言い方を変えればPDCA(計画、実行、評価、改善)サイクルを日常的に重ねることだ。そうすれば洞察力、判断力が生まれてくる。人の話をよく聞き、笑顔を常に保つことも大切。『鏡は先に笑いません』という格言の通りだ」

 -自身が仕事上で最も影響を受けた人物は。

 「40年ほど前、共済事業に入る前に製造業の工場で働いたことがある。その時に常務取締役工場長を務めていたのが故甘田正さん。烈火のごとく怒り、優しくフォローアップしてくれる人間味あふれる人物だったが、観察力、洞察力は並外れていた。常に『本質は何か』を捉える考え方を教えられ、彼のおかげで自分なりの物の考え方が身に付いた。退職後、句会「末黒野」を主宰したが、それも彼の豊かな人間性のたまものだろう。職員に『おまえらを幸せにしてやる』とてらいもなく言えるのは、甘田さんの教えの中に結論としてあったからだと思う」

 ★鈴木和美氏(すずき・かずみ) 福島県立平工業高卒。福島県民共済生活協同組合専務理事を経て、2000年に山形県民共済生活協同組合常勤役員。常務、専務を歴任し、生協法改正に伴い、08年7月から現職。福島県いわき市出身。67歳。

 ★山形県民共済生活協同組合 県民共済グループの一つとして、2000年3月に設立され、同年4月1日に事業開始した。全共済の加入件数は約11万7千(17年9月末)。常勤役職員は35人。本部は山形市本町2の4の3。

【私と新聞】写真に真実、文章に余韻
 鈴木和美さんは新聞の写真には真実、文章には余韻があるという。写真で印象に残るのは、1943(昭和18)年10月21日の雨の明治神宮外苑(がいえん)競技場で開かれた学徒出陣壮行会。「学生服に脚半を巻き銃剣を持って歩くという学徒の心中を考えると泣けてくる。戦争は絶対にだめだということが、写真から学ぶことができる」と語る。

 新聞など活字メディアの良さは、読後に余韻が感じられることという。読むスピードを読み手が調整できる上、同時進行でイマジネーションが湧いてくることにあると説明する。「映像などは、こちらに関係なく進む。本当の意味での情報は自らのペースで自らのイメージでつかみ、消化するものだ」。本紙では気炎、社説、直言をよく参考にしており「全てではないが、腰を据えた論評だと感じる」と評価している。

【週刊経済ワード】鉱工業生産指数
 製造業と鉱業の生産量や出荷量、在庫量などについて、さまざまな品目を調査し、指数で表す。今の指数は2010年のデータを100として算出している。製造業や鉱業は海外市場とのつながりが深く、為替水準や世界経済の動向にも敏感に反応するため、経済活動全体に与える影響が大きい。統計が公表されるまでの期間が短いこともあり、生産の動きを測る上で重要視されている。また、基礎的な経済指標として、県内では日銀山形事務所や山形財務事務所が経済活動をどう見ているかを示す基調判断にも用いられている。
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