NIBフロントライン

ジャスト社長
岡崎淳一氏
岡崎淳一氏
【インタビュー】
 -業界の現状を踏まえ、自社の取り組みは。

 「めっき業界は自動車、半導体関連の仕事が多く、2008年のリーマン・ショック後は急激に企業数が減少した。全国鍍金(めっき)工業組合連合会に加盟する企業数は現在約1300社。このうち東京、愛知、大阪で3分の2を占める。東北・北海道表面処理工業組合は45社と少ないものの、さまざまなめっきを取り扱い、リーマン・ショック後も生き残っている。厳しい状況は続いており、飲食店や不動産業、農業など新分野に挑む会社もあるが、当社はめっき業にこだわり、培った技術を応用してダイヤを付着させた工具や医療機器の開発に取り組み、活路を見いだしている。海外展開ではドイツ企業との取引を始めており、ドイツ人の社員も採用している。人手不足の中、将来を見据えて工場の一部ラインの無人化も検討している」

 -求める人材や能力は。

 「めっきは特殊性が強く、専門的に教える大学は全国でも2校ぐらいしかない。確かに化学や電気についての知識があれば近道ではあるが、基本的には入社してからがスタートとなるため、学ぶ姿勢、気持ちが非常に大事だ。15年に新設したR&Dセンター内に国家試験であるめっきの技能試験の実技を行う場所を整備するなど社内での育成体制を整えており、社内研修に真剣に取り組めば十分に成長できる。入社後は品質管理や作業効率の改善、リサイクルなどに関する会社全体の目標を掲げ、達成に向けてそれぞれの社員にも目標を立ててもらい、レベルアップを図っている。目的、目標がなく、ただ毎日同じ工程を黙々とすれば次第に仕事に飽きてしまう。目標設定が習慣化し、家族旅行の実現を目指して家庭内でも目標を立てるようになった社員も出てきた」

 -自らが仕事上で最も影響を受けた人物は。

 「大学卒業後に入社したイリソ電子工業(横浜市)の上司で、営業のノウハウはもちろん、あらゆる電子機器の構造を知ることを教えられた。自社製品や他社製品の使われ方などを知ることで、提案型の営業につながることを学んだ。自ら第一線の営業マンとして外を飛び回っているが、当時の経験が生かされている」

 ★岡崎淳一氏(おかざき・じゅんいち) 函館大商学部卒。イリソ電子工業(横浜市)、上村工業(大阪市)を経て2002年にジャストに入社した。取締役企画室長を務め、08年12月から現職。17年5月から東北・北海道表面処理工業組合副理事長を務めている。山形市出身。44歳。

 ★ジャスト 1950(昭和25)年に東亜メッキ工場として創業し、67年に株式会社化した。81年に上山市の金谷工場が完成。94年に金谷工場が分離独立し、ジャストとして新たにスタートした。2015年にR&Dセンターを新設。資本金2千万円で従業員数は76人。本社は上山市金谷下河原1360。

【私と新聞】県内企業情報、もっと
 「サラリーマン時代からよく新聞を読んでいた」という岡崎淳一社長。経営者として忙しい中でも山形新聞をはじめ経済新聞、業界紙に目を通す。製造業に限らず、さまざまな業種で活躍する同年代の経営者を取り上げた記事に刺激を受けるという。

 県内にも全国的、世界的に製品を出荷しているものづくり企業があるものの、一般には知られていないケースが多いと感じている。子どものうちから地域の企業を知ることは、大学卒業後に県内に戻らないという人口流出の一つの要因にも歯止めをかけるとの思いもある。

 岡崎社長は「名前だけは知っているが、実際に何をしているか分からないというケースもある。県内の企業を取り上げる記事はさらに充実させてほしい」と話す。他に新聞では取引先の大手メーカーの社長交代などきめ細かいニュースを取り扱っており、お祝いの電報を打つ際などに役立っているという。

【週刊経済ワード】液化天然ガス(LNG)
 メタンが主成分の気体の天然ガスを、運搬や貯蔵がしやすいように冷却し液化したもの。発電所の燃料や都市ガスの原料に使われる。石炭に比べ、燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量が少ない。石炭火力の多い東南アジアで代替燃料としての需要が増している。天然ガスは石油と違って産出される地域が広い。技術革新で比較的深いシェール層からも採掘できるようになり、北米を中心に生産が拡大している。
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