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高畠ワイナリー社長
村上健氏
村上健氏
【インタビュー】
 -業界の現状は。

 「表示基準見直しにより、昨年10月からワインのラベルには、国産ブドウを100%使って国内で醸造したものだけしか『日本ワイン』と入れることができなくなった。関係各方面との打ち合わせや社内での準備を済ませ、現状では問題なく企業活動を展開できている。県内では新規に原料ブドウ栽培やワイナリー開設を目指す動きが多く出ている。それを踏まえると、各社が足並みをそろえて高品質ワイン産地の山形をアピールすることが重要だ」

 -今後の取り組みは。

 「約70件の農家と契約を結び、自社栽培を含め計約23ヘクタールの園地から白ワイン用ブドウ(シャルドネ)を年間130~150トン収穫しているが、契約農家の平均年齢が70歳に近づき、高齢化問題は年々深刻化している。農家の労働負担を軽減できるように近い将来、雨よけハウス設置資金補助の制度化を検討していく。高品質ワインの生産に関しては『100年構想』を掲げている。時間はかかっても、フランスのブルゴーニュ地方のような世界的産地に肩を並べられるように歩んでいきたい。安全・安心の確保では、遅くても来年までに衛生管理の手続きを定めた国際基準『HACCP(ハサップ)』の認証取得を目指す」

 -会社が求める人材と育成方法は。

 「世代交代期に入ろうとしており、将来的に醸造とブドウ栽培の専門分野で確かな仕事ができる人材が欲しかったため、2017年度、大学で醸造を学んだ若者を採用した。本年度も農業を学んだ内定者が1人いる。企画力を発揮できる社員も必要で、バランスの取れた採用を続けたい。来月には醸造部門のスタッフ2人を、昨年に続いて豪州での研修に派遣する予定だ。私自身、社員が笑顔で働ける明るい職場をつくりたい願望がある。思いを共有し、地域貢献を通して豊かな未来を創造してほしい」

 -仕事上、最も影響を受けた人物は。

 「自己主張と部下への指示が明確だった奥山徹也前社長の強い統率力は、社長に就いて7年が過ぎた今も見習うべきところだ。また、地域にお世話になっている会社である以上、支えてくれる全ての人たちに影響を受けているとも言える」

 ★村上健氏(むらかみ・たけし) 高畠高卒。高畠町内の企業勤務を経て1990年、高畠ワイン(現高畠ワイナリー)に入社。ブドウ栽培から醸造、販売、営業まで経験し2005年に営業部長、09年に常務となり11年9月から現職。県ワイン酒造組合副理事長も務める。高畠町出身。56歳。

 ★高畠ワイナリー 1990年、県内11社目のワイナリー「高畠ワイン」として創業。昨年4月、現社名に変更した。2018年の年間出荷量(課税移出数量で417キロリットル)は東北のワイナリーで最多を誇る。代表銘柄は「嘉-yoshi-スパークリング」「まほろばの貴婦人」など。資本金3千万円、従業員数30人(役員含む)。本社所在地は高畠町糠野目2700の1で、醸造工場と直売ショップを備えている。

【私と新聞】新商品の記事、気になる
 毎朝5時に起床し、家では食事前に40分ほどかけて本紙を読むという村上健社長。「お世話になった方や取引先に失礼がないように」と、最初におくやみ欄をチェックしている。次に置賜面をはじめとする地域ニュースに目を通し、経済面「情報センサー」で扱われる新商品の記事にも関心を払う。「ワインや日本酒は自分が飲みたいものも多く、県内醸造メーカーの新商品はすごく気になっている」と話す。

 出張などで不在の場合を除き、会社では昼前に約1時間で経済紙と全国紙を読むのを日課としている。全国の企業動向や産学官連携に関する記事、株価の推移などを参考にしている。

 「地域情報がきめ細かく載り、それを簡単に享受できるのが山形新聞の魅力」とし、「今後もわが社の地域貢献の取り組みを記事で発信し続けてほしい」と期待を寄せる。

【週刊経済ワード】日本のサンマ漁
 主な漁期は8~12月。集魚灯で群れをおびき寄せ、長い棒に取り付けられた網に誘い込む「棒受け網漁」が主流だ。サンマは回遊魚で、公海でえさを取って成長した群れが日本近海を南下するのに合わせて北海道、東北、千葉県の沖が中心的な漁場となるのが伝統的な形態。サンマの水揚げ量は全国さんま棒受網漁業協同組合(東京)や農林水産省が公表している。集計方法の違いで組合の統計は農水省の数値を下回る傾向にある。
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