やましん住宅展示場/ハウジングプラザ平清水/家づくりコラム【家識(いえしき)】

家づくりコラム家識

(22)「ペットは家族!犬や猫と楽しく暮らせる家。」

家の中で楽しむペットのイラスト

ペットは家族。私たちが家で過ごす時間が増えたことでペットと過ごす時間も増えて、より大切な存在になっているのではないでしょうか。当然、新しく家を建てる際には、ペットと暮らす家として犬や猫にとっても快適で安全で健康的な環境を整えてあげたいものです。ワンちゃん、ネコちゃん、それぞれの習性や行動を理解した上で間取りや素材選びで配慮すべきこと、人もペットも気持ちよく生活するためのヒントなどをご紹介します。

1.家でも自由に動き回れるとうれしい!

室内でもある程度自由に動き回れると運動不足&ストレス解消になっていいですね。好奇心旺盛な犬は室内でも歩き回ることが大好き。ごはんスペースを中心に行き止まりのない回遊動線の間取りにしてあげるといいでしょう。一方、高いところに上ったり下りたり、立体的な動きが好きな猫のためには、梁を活用したキャットウォークや段違いの棚、キャットタワーなどを設置してあげると室内でも退屈することなく楽しく遊んでくれます。また、犬や猫がシニアになった時のことを考えて、あらかじめ段差を緩やかにするなどの配慮をしておくと人間にとっても暮らしやすい住宅になることでしょう。

2.柔らかい肉球を守って!

犬や猫の足の裏にある肉球はとてもデリケート。やわらかい肉球に負担がかからないように、傷つかないように床材選びにも気を配りたいものです。滑りやすいフローリングの床では転んでケガをしてしまうこともあります。ペットも年齢を重ねると体が衰え、肉球も乾燥しがちで滑りやすくなるので特に注意が必要です。そこで、フローリングには滑りにくくてメンテナンスが簡単でクッション性も高いタイルカーペットやクッションフロアなどがおすすめ。また、傷やシミも味わいのうちと思える方であれば、ヒノキやパインのような柔らかい無垢材やコルク材にするという選択肢もあります。

3.ペットにもブライバシーを。

寂しがり屋の犬にも自由奔放な猫にも、自分だけでリラックスできる空間は必要です。穴ぐらみたいな狭いところが落ち着くという習性を持つ犬には、階段や棚の下など、狭くていいので専用の居場所を作ってあげるといいでしょう。家族と一緒にいながらも適度な距離が保たれていることでリラックスできるのです。また、猫はよりプライバシーを大切にする動物。群れる時もありますが,普段は誰にも干渉されたくありません。外の観察もお昼寝も日向ぼっこもできる陽だまりの窓辺はお気に入りの場所になることでしょう。トイレも落ち着いて用が足せるように人の目が気にならない場所に設置してあげてください。

4.大好きなお散歩も爪とぎも存分に。

犬にも猫にも持って生まれた習性があります。それを人間の都合で止めさせたり、叱ったりしてはかわいそうです。例えば、猫の爪とぎ。爪のお手入れであり、テリトリーをアピールするマーキング行為でもあります。大事な住宅の柱や壁紙での爪とぎを防ぐためには、あらかじめ硬くて安定感のある専用の「爪とぎ柱」を設置してあげるといいでしょう。犬にとってお散歩は、運動にもなるし、外の世界との様々な出会いもあってストレス発散にもなります。散歩帰りにサッと足が洗える専用のシンクやお散歩グッズをまとめてしまえる玄関土間収納があれば、散歩に連れて行く飼い主さんの足取りもより軽くなるのではないでしょうか。

5.家の中にも危険がいっぱい。

ペット目線で見てみると、家の中にも危険がいっぱい。まず、キッチンにはペットにとって危険な食材があったり、ナイフや火気に触れる恐れがあったりもします。調理中にはペットフェンスを設置し、出入りできないようにしましょう。また、階段の上り下りで腰を痛めがちな犬種の場合、ペットフェンスは階段入り口にも活用できます。バルコニーやベランダの隙間も要チェック。わずかな隙間でもペットが落下する危険性があるからです。さらに、身軽な猫は、棚やカーテンレールを経由してエアコンの上やキッチンなどに飛び移る可能性もあるので、レールが天井に埋め込まれているカーテンボックスにすることでこうした危険を軽減することができます。また、コンセントの位置を通常よりも上にする、コンセントカバーを設置するなどの工夫でいたずらによる破損や感電からペットを守ってあげてください。

【まとめ】

犬や猫、動物の種類によっても気を付けなければならないことが違ってきます。大切なペットが安心・安全に暮らせることはもちろん、どうすれば人もペットもより楽しく快適に過ごすことができるかを家族みんなで考えて知恵やアイデアを出し合ってみましょう。