NHKコロナ報道審議入り BPO、放送倫理違反疑い

6/9 22:26

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は9日、NHKの報道番組「ニュースウオッチ9」の新型コロナウイルスを巡る放送内容について、放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りを決めた。

 NHKは5月15日の番組エンディングで放送した「新型コロナ5類移行1週間・戻りつつある日常」で、遺族3人の声を短く紹介。ワクチンが原因で家族が亡くなったと訴えている遺族の思いを報じず、「コロナウイルスに感染して亡くなったと受け取られるように伝えた」と番組公式サイトで16日に謝罪した。

 同委員会の小町谷育子委員長は「取材をどうやって始めたのか、編集で(問題が)スルーされたのか分からないところだらけだ」と指摘。審議入りの理由について「NHKからの報告書は納得できる内容ではなかった。かなり話を聴かないと事実関係が分からない」と述べた。

 NHKは「BPOの審理に真摯に対応し、協力してまいります」とのコメントを出した。

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