大阪市天王寺区の天王寺動物園で24日、南海トラフ巨大地震によるライオンの脱走を想定した捕獲訓練があった。ライオン役を務めた着ぐるみ姿の職員を相手に、他の職員約50人と消防隊員が、網や盾で囲い込んでから麻酔銃を撃って動けなくするまでの手順を確認した。
定期訓練の一環で、今回は大阪市で震度6弱の揺れが生じ、倒れた飼育場所の木々を伝って1頭が柵を飛び越えてしまい、園内で暴れ回っていると想定。来園していた子どもたちは、思いがけない捕獲劇にくぎ付けとなっていた。
向井猛園長は「来園者や職員の安全を守るため、日頃から確認していきたい」と話した。
|
|