希望ないのにマイナ保険証登録 「事務的ミス」5件解除

6/5 19:53
 マイナンバーを巡る最近の主なトラブル

 厚生労働省は5日、マイナンバーを巡る問題を審議した参院地方創生・デジタル特別委員会で、自治体がマイナカードを交付する際などに、本人が希望していないのに健康保険証の機能を持たせた事例があったと明らかにした。意思確認が不十分だった事務的ミスだとし、2日までに5件の登録を解除したという。

 同省によると、保険証機能の誤登録は昨年から確認されていた。住民本人の意思に基づき、国が登録解除すると今年2月に全国の自治体に事務連絡を出した。政府は来年秋に現行保険証を廃止してマイナ保険証に一本化する。ただマイナ保険証は、他人の情報をひも付けるトラブルも判明している。

 一方、河野太郎デジタル相は特別委で、マイナンバーと公的給付金の受取口座のひも付けで、本人ではない口座を登録している場合は修正するよう重ねて呼びかけた。子どもの手続きで親の口座を登録した例があるとされ、給付できない恐れがあると訴えた。

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