クジラ見学会の参加者最多 鹿児島・奄美大島沖

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 鹿児島県・奄美大島沖でジャンプするクジラ=1月

 鹿児島県・奄美大島沖で今季のホエールウオッチング参加者数が過去最多の6309人に達したことが7日までに分かった。新型コロナウイルス禍が収束、クジラと泳ぐツアーの人気も高まり、前期比27・2%の大幅増加につながったという。沖合で発見されたザトウクジラは1696頭だった。前年の1767頭に次ぎ、過去2番目に多かった。

 参加者数は2023年1〜3月、クジラの発見数は昨年11月24日から今年4月17日までで、奄美大島の観光船事業者14社などでつくる「奄美クジラ・イルカ協会」が4月半ばにデータを取りまとめていた。

 今季のホエールウオッチング参加者6309人のうち、55・2%に当たる3481人はクジラと泳ぐツアーに参加。珍しい経験ができ、人気だ。

 同協会では4月の総会で、警戒心が強いクジラの母子群に対し、一緒に泳ぐ回数を制限することにした。興克樹会長は「よりルールを厳しくしてクジラが安心して繁殖でき、ストレスを与えないツアーを実施していきたい」と話した。

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