卒業式、マスクなし容認を通知へ 文科省、週内にも

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 マスク姿で卒業式に出席する大阪市立東中の卒業生ら=2020年3月13日(代表撮影)

 今春実施される小中高校などの卒業式について、文部科学省はマスクを外しての実施を可能とすることを決め、週内にも全国の教育委員会などに通知する方針を固めた。政府関係者への取材で8日、分かった。新型コロナウイルスの「5類」移行に伴うマスクの着用ルール緩和前でも、卒業式はマスクなしを容認する。

 文科省は、政府が近く公表するマスク着用のルール緩和の方針を踏まえ、卒業生や教職員らがマスクを着用しなくてもよい条件などを示し、会場の換気といった対策を求める。校歌斉唱時や参列する保護者のマスクの取り扱いも早急に整理して提示する。

 一方、高齢者や重症化リスクの高い家族と同居する児童生徒もおり、マスクを外すことは強制せず、本人の意向に配慮する。

 厚生労働省に助言する専門家組織の有志らは8日の会合で、マスク未着用での式典参加を容認する見解を提示。流行が落ち着いている地域では「参列者がマスクを着用しなくてよいことも考慮され得る」とし、参列者同士の距離を空けることや十分な換気の確保などの対策を要請している。

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