「女性ゼロ」、選挙で3割解消 44地方議会、5人増の例も

5/27 17:23
 駒沢大の大山礼子教授

 2022年末時点で女性議員がいなかった257の地方議会のうち、統一地方選など今年4月末までの選挙で、21道県の44議会で女性が当選し、「ゼロ議会」を解消したことが27日、各選挙管理委員会への取材で分かった。選挙があった128議会の34%に当たる。宮崎県高原町では3人に増え、愛知県みよし市では一気に5人となった。

 一方、非改選を含めると依然として女性不在は200議会を超え、選挙や辞職で新たに女性ゼロとなった議会もあるとみられる。子育てや介護など生活に直結する政策が男性中心に議論されている状況だ。「政治分野の男女共同参画推進法」施行から5年、誰もが参加しやすい議会活動や選挙の在り方がなお問われている。

 総務省の22年12月末時点の調査によると、女性ゼロ議会は全国で24市233町村の257議会。このうち今年4月末までに選挙(補欠選挙含む)を実施した128議会の女性当選者数を各市町村選管などに確認した。

 新たに女性が当選した44議会は10市34町村だった。

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