両陛下「感慨もひとしお」 結婚30年、喜び悲しみ共に

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 蚕の繭を収穫される天皇、皇后両陛下と愛子さま=5月30日、皇居内の紅葉山御養蚕所(宮内庁提供)

 天皇、皇后両陛下は9日、結婚30年を迎えられた。宮内庁を通じて感想を文書で公表し「感慨もひとしお」とした。「たくさんの方からの助けをいただきながら、2人で多くのことを経験し、互いに助け合いつつ、喜びを分かち合い、時には悲しみを共にし、これまでの歩みを進めてこられたことに深い感謝の念を覚えます」と記した。

 両陛下は「今後とも国民の幸せを願い、2人で協力しながら務めを果たしていくことができればと考えています」ともつづった。

 その上で「国民と苦楽を共にする皇室の在り方が大切であるとの考えを今後とも持ち続けていきたい」とし「多くの人々と出会って話を聞き、時には言葉にならない心の声に耳を傾けながら、困難な状況に置かれた人々をはじめ、さまざまな状況にある人たちに心を寄せていきたい」と思いを込めた。

 長女愛子さまは2021年に成年皇族の仲間入りをした。両陛下は「生活を楽しく和やかなものにしてくれるだけでなく、愛子が学び、経験する一つ一つのことが、私たちにとっても新たな学びへとつながっている」とした。

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