総務省が22日発表した8月の全国消費者物価指数は、前年同月比3・1%上昇の105・7だった。伸び率は7月の3・1%から横ばいだった。食料品や宿泊料の値上げが止まらず、3%台の高い伸び率が続いた。前年同月を上回るのは24カ月連続となった。
品目別では、生鮮食品を除く食料が9・2%上昇した。原材料価格や輸送費の高騰を背景に、からあげやアイスクリームなど幅広い商品が値上がりした。宿泊料は観光需要の回復に伴って18・1%伸びた。家庭用耐久財は洗濯機や冷蔵庫を中心に3・0%上がった。一部の通信事業者が料金プランを改定した影響が出て、携帯電話も10・2%上昇した。
エネルギーは9・8%のマイナスだった。このうち、ガソリンは7・5%と高い伸びだったが、政府の価格抑制策や資源価格下落を背景に、電気代が20・9%、都市ガス代が13・9%とそれぞれ大きく下がった。総務省は電気・都市ガス代への支援策を除いた場合の消費者物価の上昇率を4・1%と試算している。
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