気象庁は1日から、ビルの高層階をゆっくりと揺らす「長周期地震動」の予測を緊急地震速報の発表基準に加えた。長周期地震動の4段階ある階級のうち、人が立つのが困難で、固定していない家具が動くことがある3以上の予想地域が対象。
長周期地震動は震源から遠くに伝わりやすく、2011年の東日本大震災でも大阪市の高層ビルなどで被害が出た。今後、発生が懸念される南海トラフ巨大地震でも被害が出る恐れがある。
震度が小さくても高層階では大きな揺れに見舞われる可能性がある。気象庁は予測とともに、発生後に観測情報をオンラインで配信する運用も開始。「防災に役立ててほしい」と呼びかけている。
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