東京電力福島第1原発事故による全町避難が昨年8月に解消した福島県双葉町で1日、住民帰還を促すためJR双葉駅西側に整備された町営住宅の一角に双葉町診療所が開所した。町内唯一の医療機関として2日に診療を始める。交代で勤務する2人の医師の1人、草野良郎さん(67)は「住民の安心につなげたい」と意気込んでいる。
草野医師は、原発事故で休業している双葉厚生病院に22年間勤務し、町内に住んでいた。2011年3月12日午後に第1原発1号機が水素爆発を起こした際は患者の避難の手配に追われたという。
「1人暮らしの高齢者が多いので、生活習慣病やがんを見逃さないようにしたい」と語った。
|
|