【キーウ共同】ウクライナ軍は22日、ロシアが2014年に併合した南部クリミア半島の主要都市セバストポリの黒海艦隊司令部を攻撃し、成功したと表明した。攻撃は司令部で幹部会合の開催中に実行されたとした。ウクライナメディアが伝えた。ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は攻撃で司令部の将官が重傷を負ったほか、9人が死亡したと米政府系メディアのボイス・オブ・アメリカ(VOA)に明かした。
黒海の制海権を確保する重要拠点である黒海艦隊司令部への攻撃を許したことで、ロシアには打撃となる可能性がある。防空システムの脆弱さも露呈し、ウクライナの精密攻撃能力の高さが示された形だ。
英BBC放送は、英国が供与した射程250キロ以上の巡航ミサイル「ストームシャドー」か、ウクライナの巡航ミサイル「ネプチューン」が攻撃に使われた可能性があると分析した。
セバストポリ市長は23日、同日も防空システムが作動しミサイルの破片が港湾地域に落下したと通信アプリに投稿。22日の司令部への攻撃についてロシア国防省は軍人1人が消息不明と発表した。
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